生活習慣病と運動有酸素運動をしよう

有酸素運動と無酸素運動―生活習慣病の予防・改善に適しているのは?
運動負荷があまり高くなく、強くはない動きをある程度の時間継続して行う運動のことを有酸素運動といいます。酸素をたくさん取り入れながら行うことがとても大事な運動です。一方、無酸素運動とは、短距離走やジムで重い負荷をかけて行う筋トレのように、激しい動きを短時間行う運動のことです。
生活習慣病の予防・改善には、エネルギー源としてカラダに蓄積されている体脂肪が使われる有酸素運動の方が効果的だといわれています。

効果的な有酸素運動のためのポイント
- ご自分のライフスタイルに合った、無理なくできる運動を選びましょう。
- 脂肪が燃焼するためには時間がかかります。できれば20~30分継続して行いましょう。10分の有酸素運動を1日2回に分けて行っても20分の運動と同じ効果が得られます。
- 毎日やろうなんてがんばらないで、1日おき、2日おきでもよいのです。ご自分のライフスタイルに合ったペースで行いましょう。大事なのは継続させることです。
- 朝食前は空腹であるため脂肪が燃焼しやすいといわれています。ちょっと早起きして、運動してみませんか。
- 脂肪の燃焼には水分が必要です。水分をしっかり摂りながら行いましょう。特に朝は体が乾いた状態なので、水分が不足しています。水分補給が大切です。
- 心臓や腎臓に持病がある方、重度の高血圧の方には運動療法はおすすめできません。必ず医師と相談してから行うようにしましょう。
こんな症状が出たら、迷わず中止!
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- いつもより動悸が強い
- 急に胸が苦しくなる
- 胸痛がある
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- 脈がとぶ
- 激しい息切れ
- めまいを感じる
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- 吐き気がする
- 冷や汗をかく
- 顔面蒼白になる
ウォーキングのおすすめ
誰でも簡単にできるウォーキング(早足の散歩)。これを毎日、もしくは1日おきに1時間、あるいは週5~6日、30分間行えば効果が期待できます。ただし、体調がすぐれなかったり、運動中に症状が出たら中止しましょう。
- <ウォーキングのポイント>
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- ■「散歩」ではなく「運動」という意識を
- ■腕の振りを大きく、リズミカルに
- ■背筋をのばして、胸を張って
- ■ストライド(歩幅)を大きく
- ■かかとから着地、つま先は地面を蹴るように