高血圧の診断と症状
高血圧には2種類あります
2種類の高血圧、あなたはどちら?
高血圧には、他の疾患や薬剤の副作用が原因で起こる二次性高血圧と、原因のはっきりしない本態性高血圧があります。
高血圧の種類によって治療方針は異なります。
原因がはっきりしない本態性高血圧
日本人の高血圧の85~90%は、原因のはっきりしない本態性高血圧といわれています1)。もともと高血圧になりやすい体質や、塩分の摂り過ぎ、肥満、過度の飲酒、運動不足、ストレス、喫煙などが原因で発症すると考えられます。
原因が明らかな二次性高血圧
一方、高血圧の10~15%は、何らかの原因がある二次性高血圧といわれています1)。これは、ホルモン分泌異常、腎臓疾患、薬剤の副作用などが原因で起こると考えられます。
二次性高血圧は、通常の降圧治療では効果がないこともありますが、原因を取り除けば血圧は下がります。
特別なホルモンが原因? 原発性アルドステロン症
二次性高血圧の一つ、原発性アルドステロン症は、アルドステロンというホルモンの過剰分泌が原因で起こります。アルドステロンとは副腎から分泌されるホルモンで、体内の塩分を増やす作用があります。これが過剰に分泌されると、塩分を摂り過ぎていなくても、血圧が上昇するのです。
<参考>
- 1) 谷津 圭介ほか:Heart View 19(4):350,2015